インタビュー

2024.09.29

第19回 日本ミニチュアフード協会会員インタビュー【まほちんさん】 | 日本ミニチュアフード協会

日本ミニチュアフード協会会員さんへインタビュー 第十九回

樹脂や粘土などでできたミニチュアフード。その作り方を学べる日本ミニチュアフード協会(以下協会)の会員さんをインタビューする本ページでは、素敵な個性を持った講師たちを深掘りし、読者の皆さまにお伝えしています。
第十九回目は、和歌山県を拠点に活動するまほちんさんをご紹介します。彼女を一言で表現するとパワフル! 「どんどん営業してミニチュアフードを広げたい!」「尊敬する先輩からしっかりと学んで技術を習得したい」。自分自身にブレーキを掛けず、笑顔で猪突猛進する姿が魅力的です。

Q. はじめまして。「営業力がすごい講師がデビューされたと伺って、とても楽しみにしていました。まずは、まほちんさんがミニチュアフードに出会った経緯から伺っても良いでしょうか?
まほちんさん
まほちんさん
営業は確かに頑張っていますが緊張します(笑)。よろしくお願いします!
ミニチュアフードと出会ったのは2021年10月です。横浜から和歌山に引っ越してきたのですが、当時はコロナ禍で外出もし辛く友人もいない状態だった為、「何か趣味を始めたい」と思い、ネット検索をしてた時に、協会のインスタに辿り着いたんです。

Q. 趣味の習い事って、料理やお茶、香りなど、色々とありますが、中でもミニチュアフードに惹かれた理由は何だったのですか?
まほちんさん
まほちんさん
食べることが大好きですし、小さい頃から裁縫など細かい作業が好きだったんです。あと、発見した時に、幼い頃、シルバニアファミリーで遊んだ思い出が湧き上がって、懐かしくなって…。もちろん可愛いさにも惹かれました。即座に行動して、11月スタートのオンラインレッスンに参加しました。

Q. 対面ではなくオンラインレッスンだったのですね。オンラインで学ぶって、どんな感じでしたか?
まほちんさん
まほちんさん
本当は対面が良かったのですが、コロナ禍ということもあってオンラインを選びました。でも、手元がよく見えてわかりやすいし、担当してくださったけいこ先生の教え方がとても上手で、画面越しに温かい人柄が伝わってきて…。もう、楽しくて楽しくて! すぐにのめり込みました。住んでいる県に教室がない方や、時間的にクラスに通うのが難しい人にもオンラインクラスはとてもお薦めです。
オンラインレッスンで学び始めてすぐに、「下手でも皆んなに見てほしい」という思いが募り、使ったこともなかったインスタもスタートしました。



Q. 運命の出会いみたいに惹かれ、のめり込んでいったのですね。その後、2023年の9月には資格も取得されて、翌春には講師としてデビューされていますね。
まほちんさん
まほちんさん
夢中になると「吸収したい!」と前のめりで取り組むところがあります。スポンジのような人なんです(笑)。「講師を目指したい。これを仕事にしたい」という目標は、オンラインレッスンを受講しはじめて、すぐに考えていました。楽しかったですし、達成感や目に見える結果を欲しがるタイプでして、講師として活躍してみたいなって思ったんです。
ただ、講師の資格取得には本業のアパレルでの仕事との兼ね合いがあり、少し時間が空きました。でも、取得したらすぐに教えたくて、自らレンタルスペースにアポイントを取って「春から是非クラスを持ちたいんです! やらせてくれませんか?」と、売り込み営業をスタートしました。


レッスン用にたくさんの見本を作っています

Q. ええっ⁈ 凄い。協会に頼るだけではなく、初っ端からご自身で開拓されたんですね。
まほちんさん
まほちんさん
どんどん行動したいタイプなんです。「協会の方が動いてくださる前に、まずは自分で動かないと!」と、感覚的には部活における上下関係のようなノリでしょうか(笑)。

Q. その心意気。見習いたいです。
まほちんさん
まほちんさん
とんでもないです。「まだ資格を取ったばかりで至らない部分もあると思いますが、しっかりと勉強をして、喜んでもらえるクラスができるように頑張ります」と正直にお話しすると、応援してくださるケースが多く、ありがたい限りです。
また、営業先の方が、さらにお知り合いや企業さんを紹介してくださったり、「子供向けにも良いのでは?」と提案してくださったり…。人のご縁に恵まれています。
この他にも、複数のカルチャー教室や企業など、様々な場所やイベントなどに向けて営業しています。


生徒さんがわかりやすいように色見本を制作

Q. 一生懸命に頑張っている人を見ると、応援したくなる人が多いでしょうし、「この人にだったら任せたい」と思ってもらえるのでしょうね。あと、今日お話をしていてもとても喋りやすいし、人を緊張させない優しい雰囲気があります。人に接する際に、意識的に行っていることはありますか?
まほちんさん
まほちんさん
そんな風に言ってもらって嬉しいです。意識しているというよりは、母から教えてもらって昔から大事にしていることがあります。一つ目は「挨拶」、二つ目は「笑顔」、三つ目は「ありがとう」「ごめんなさい」をしっかりと伝えること。あとは、自分自身の特長として「人の良い部分を見つけたら真似をする」「この人から学びたいと感じたら行動すること」を意識しています。

Q. お母様の教え、とても素敵ですね! そして、尊敬する人から積極的に学ぶ姿勢も素晴らしいです。ちなみに、協会の先輩から学ばれた具体的なケースなどはありますか?
まほちんさん
まほちんさん
例えば、野津代表のお話のされ方や言葉の選び方。メールも会話をする時も、いつも心地よくて、何事もプラスに捉えて、やる気を湧かせてくださるんです。自分のテンションが下がっている時も「頑張ろう!」って元気になれます。
最近だと、くじら亭さんが作られているパンの焼き色が本当に美味しそうで、和歌山から大阪の梅田まで片道2時間以上かけて「趣味のクラス」を受講しに行ってます。他にも、けいこ先生は教え方がとてもわかりやすくて憧れていて、レッスン動画は何度も何度も繰り返し見たり聞いたりしています。通勤時間やちょっとした空き時間などにリピートしまくっているので、完全にコピーしたものまねができちゃうかも!(笑)。そのほかにも、はるかぜ先生やゆきりお先生や…、たくさんの先生に色々と教えてもらっています。



Q. わぁ。めちゃくちゃ努力家ですね。何事も最初は真似からスタートして、そこに個性が加わっていくものですよね。それにしても、先輩方もこんなに後輩が積極的に学びたいって声をかけてくれたら、嬉しいと思います。こんなにも努力家のまほちんさんの目標は何なのですか?
まほちんさん
まほちんさん
たくさんあります! 直近の目標は、自分が好きなラーメン屋など、お店屋さんを再現してみたいと思っていますし、写真をそのまま再現できるほどのスキルを身に付けていきたいです。あとはお子さんでも気軽に挑戦できるカリキュラムを作成したいです。講師になってからは日々、「どうやったら伝わるかな? わかりやすいかな…」って、試行錯誤の日々です。
未来に向けての目標は、「私から学びたい」と言ってくれる方や、自分のファンになってくださる方を増やせたらとても幸せです。

Q. なるほど! 今までインタビューさせていただいた講師の方々は、キャラクター作りが得意な方、配置や組み合わせのセンスが抜群な方、細かい作業が得意な方…など、それぞれに強みとなる個性がありました。まほちんさんはご自身の特徴は、どんなところだと思われますか?私は今お話を伺っていて、教えたり伝えたりすることが得意な方のように感じました。
まほちんさん
まほちんさん
わぁ…。まだまだ新米なので技術的な部分は修業中で、まだ得意を打ち出せるほどではないんです。でも「伝える」という部分に関していうと、今まで様々な職業を経験する中で培ってきたものがあるかもしれないです。わかりにくい部分や細かいところなどを、初心者やお子さんにも理解してもらえるように工夫していきたいです。



Q. これまでに「伝える」ことを仕事にされて来た経験があるのですか? まほちんさんのこれまでの経歴やご職業について聞いてみたいです!
まほちんさん
まほちんさん
私の人生!本当に本になるくらい、長いかも(笑) 全然違う仕事を転々としているんです。
高校卒業後は、病院で事務職として働いていました。ただ、人間関係に恵まれず辞めてしまいまして、その後はゲームの攻略ライターや接客業、ネイリスト、いくつかの大手アパレルブランドでの経験もあります。

Q. ゲームの攻略ライター⁈ なんだか今まで聞いたことのない職業です。いくつかの大手アパレルブランド? ちょっとだけ具体的に教えてもらえますか?
まほちんさん
まほちんさん
ゲームの攻略ライターはレアですよね。例えば新作のゲームを自分でプレイして、攻略方法を記事にしたり、マップを書いたりしていく仕事です。両親がゲーム好きで最新のゲームが自宅にあるような環境で育ったこともあり、昔から好きで楽しみながらやっていました。大手アパレルブランドは準社員として働いていて、店舗のレイアウトを考えたりアルバイトさんへの指導とか…色々です。ちなみに現在も百貨店の中で海外ブランドのショップスタッフとして働いています。

Q. 32歳とお若いのに、様々なことを経験されていて…。営業が上手な理由がなんだかわかった気がします。
まほちんさん
まほちんさん
海外に出かけることも大好きなので、朝から晩まで働きまくって貯金して旅行へ行ったりしていました。基本的に人が好きなので、接客のお仕事は大好きなんです。
ただ、本当に時間が足りなくて…。もっとミニチュアフードを沢山作って経験を増やしたいですし、協会の講師としての活躍の場も増やしたいです。あと、色彩検定などの資格取得にも挑戦したいです。

Q. 人が大好きなところ、お話ししてたら伝わってきます。また、やりたいことが明確なので一つずつクリアできそうですね。
まほちんさん
まほちんさん
野津代表の「やりたいことは全部やりたい」という、パワフルさと何事も諦めない意志の強さが自分にとても響いて憧れています。講師としてはもちろんですが、人としてとても尊敬していて、協会に関わることで一人の人間としても成長できています。私も一歩ずつ進んでいきたいです。

Q. 今後の展望などあれば教えてください
まほちんさん
まほちんさん
まずは和歌山県にミニチュアフードを広げること。最初は「馴染めるかな」と、少し定住することに不安があったのですが、3年経った今、本当に大好きな県になりました。人は優しいですし、フルーツ大国なので、みかんや苺や桃など、甘くて美味しい新鮮な果物を年中食べることができるんです。

Q. 和歌山愛に溢れていますね! 地域のものをミニチュアフードとして作ったりはされないのですか?
まほちんさん
まほちんさん
作っています! 例えばみかん農家さんにみかんのミニチュアフードを作ってプレゼントしたことがあります。今後もお菓子や土地の名物などをどんどん作って発信できたらと思っています。





Q. まほちんさんにとってミニチュアフードはどんな存在ですか?
まほちんさん
まほちんさん
「心の安定剤」のような存在です。夢中になれる時間で元気を出すこともできるし、作ることでストレス発散もできるんです。心が少し沈んだ日なども、自宅に作った「ミニチュア部屋」に入って作業するだけでスッキリできます。

Q. わぁ!とっても素敵ですね。ストレスが多い現代社会ですから、お疲れ気味の方にもお勧めかも。ひょんなことがきっかけではじめたら、心穏やかに、幸せになる人が増えるかもしれないですね。ちなみにまほちんさんの新しいクラスも秋からスタートするんですよね!
まほちんさん
まほちんさん
はい。この秋、5つの講座を開講予定中です。和歌山県はもちろんですが、大阪の趣味のクラスでのアシスタントもやりますので、気になる方にはぜひ来ていただきたいです。



【編集後記】

「人の良いところ探しが得意なんです!」と、満面の笑顔で話すまほちんさんの明るい空気に包まれた2時間のインタビューでした。努力家で行動することで未来を切り拓いていく彼女の姿には活力ももらいました。
「作り手としてはまだまだ」と、ご自身は謙遜されていましたが、彼女の作品からは「食べることが好き」という思いが滲み出ています。例えば、パンケーキは口に入れると、ふわっととろけそう! 努力が形になっていて素敵です。

記事には書ききれなかったのですが、レッスンを受けて学んだことはもちろんですが、講座を実施する中での反省点や改善点、自分が学んだポイントを「ノート」に書いて、次に活かすこともしているそうです。

今年で暮らし始めて4年目の和歌山県への愛情もすごくて…。和歌山でミニチュアフードのイベントやクラスがたくさん開催されている未来が目に見えるようでした♪
まほちんさんプロフィール
日本ミニチュアフード協会会員
神奈川県出身。2021年11月に協会のレッスンに参加し、23年に日本ミニチュアフード協会認定講師の資格を取得。和歌山を拠点に大阪や神戸でも講師として活躍中。
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●HP

●インタビュー/tom
頑張る人が笑顔で生き生きと活躍できる社会を目指し、執筆やイラスト制作、デザインなどを行う。モットーは受け取った人の明日が今日より豊かになる情報発信。

※インタビューの内容の中に、現在の協会のシステムと異なる部分もありますが、
会員さんのお話の内容当時のものです。ご了承くださいませ。